2013年8月31日 アイアンマン・ジャパン北海道
木曜に千歳からレンタカーで現地入りし、その足で選手登録を済ませ、夕方5時からのウェルカムパーティー。
運良くパーティーとゴールの会場は私達の宿泊先のホテル万世閣で余計な動きをしないでラッキーでした。
翌日はレンタカーでバイクコースの下見へ。レース前日なのにコーナーのコーンもキロ表示の看板も設置されていないので、 迷いながら180キロ、長い、上りも下りもしつこい程に長い。完走危うし! 宿に帰り、バイク、トランジッションバッグを預託しレース準備完了。
レース当日。意外と寒くない、気温21度、水温21度の最高のコンディション。宗田さんに借りた防寒スイムキャップ使わずに済みました。 6時スタート、第6ウエーブの60歳以上男子、女子全員は6時22分のスタート。
横幅いっぱいに広がり、どこのコースが一番正しいのか分からない、ブイも数700m先のコーナーだけ。 ここは無駄にヘッドアップするよりも、他人を信じて綺麗な泳ぎの人にピッタリ着いてコバンザメ作戦で行く事に。
でも泳ぎやすい、海の様に塩辛くないし、波も無く、プールで泳いでいる感じ。淡水だからウエットを着てもあまり浮かない、 と言われたが、そんな事は無く、気持ち良かった。
1時間20分でスイムアップ、更衣室に行くとすでに沢山のアイアンウーマンが、はさすがに皆早いなあ。
無事にバイクスタート、ほぼフラットな洞爺湖畔を25キロ過ぎると、さあ出ました長〜登り坂、約2キロダラダラひたすら登り、 そこで多分数百人に抜かれた感じ。応援で出場していた山本純一選手に「頑張りましょう!」と声をかけられた。 きっとすでに私は可哀相な感じだったのでしょう 。とにかく登りとなるとダラダラ長く、その分下りも長〜く、そこで生き返る感じ。
だんだん空模様も怪しくなり、10時前には雨が降り出し寒い!
長い下りになると、ガタガタ震える寸前、ひたすら次のエードを心の支えに走るも基本、水、水だけ、180キロに8箇所のエード、固形物はわずかに3箇所のみ。
しかも置いてある物はスポンサーのウイダーインゼリー、ウイダープロテインバー、タブレット、カットされた小さなバナナのみ。 テキストには書いて有ったけれど、パン位はあるでしょ、と思っていましたがアイアンマンは飲んだり食ったりしないのね。
137キロのスペシャルニーズにおにぎりとアミノバイタルを置いていて良かった。日本人はやはり、おにぎり食べないと力出ません。
これだけ抜かれればもううしろには誰も居ないか?と思うも、後ろには後ろが居て、130キロ辺りからは同類さん達と抜きつ抜かれつ、 雨の中ひたすら洞爺湖に戻って来れた時は余りの辛さに泣けました。
死闘のバイクを8時間25分で終了、更衣室では皆、「寒かった〜」「もうここでやめたい!」 「ランウエアーに着替える気力も無い!」と思い思いに弱音を吐きながらも力強くランスタートして行きます。
約10キロ行の往復を2周回。一周目はまだ辺りも明るく、ヘロヘロながらも中々のラップで走れたのですが、 2周目になると真っ暗。、洞爺湖畔の街灯の無い道はそれはもう漆黒の闇、キロ表示ももちろん見えずに、 自分がいったいどの辺りを走っているか?
もう心もポキポキ折れ、半分以上は歩いた。
朝6時22分にスタートし、夜9時49分ゴール!普通に生活していれば、おはよう、からおやすみ、まで良くやった!自分! IRONMAN栄光のゴール。15時間もかかったけれどIRONMANになったぞ〜!
でもロングはもういいかな。
【草間】