2004年9月5日 佐渡国際トライアスロン大会

参加者は、Aタイプ:鬼塚、堺野、三浦、岡部、傍士、野田、Bタイプ:松澤、和田、高橋、宗田、小室
今年は、台風の合間の大会でしたが気候も丁度良かったのですが、Aタイプのバイクの距離が伸び全員完走とはなりませんでした。



参加者の完走記
<高橋 豊さん>
 佐渡国際トライアスロンBタイプに参加しました。
 トライアスロンを始めて2年目、初のミドル挑戦。レースの経験もショートを中心に4回程度しかなく、スイムの苦手な自分としては不安一杯での挑戦。 果たして無事に完走できるのか、2mkのスイムを泳ぎきれるのか? 不安と期待の入り混じる中、 4日朝、野田さん・鬼塚さん・堺野さんと一緒に佐渡へ到着。そのまま受付を済ませ、トランジッションでバイクをセット。
レース当日、朝暗いうちから起きだし、A出場の皆さんから45分ほど遅れて宿を出発、会場へ到着すると、Aタイプの選手は既に海でスタートを待っていた。雰囲気も盛り上がり、緊張感が伝わってくる。
 Aのスタートを見てからウエットを着て海へ入る、少しアップをしてから和田さん、松澤さん、大野さんらと話ながらスタートを待つ。多少緊張が解れる。
 午前7時、いよいよBタイプスタート。バトルを避けるため、最後尾からゆっくりスタート。先ずは 第一ブイを目指す。周りの人とぶつかりながら泳ぐため、なかなか思う通りに泳げない。ブイも良く 見えず、目標が掴めない。それでもゆっくりマイペースで泳ぎ、2つのブイをクリアしてスイムフィ ニッシュ、トイレへ直行。トイレを出て時計を見ると59分台。おいおい、1時間もかかっちまったい。 しかし、スイムが遅いのは自他ともに認めるところ、慌てずバイクスタート。目指すは、はるか先を 走っている東村山トライの仲間たち5名。特にトップにいるであろう大野さん、どこまで追い上げられるか。スイムの途中で少し雨が降ったらしく、道路はうっすらと濡れているが気になる程ではない。 涼しい。前半から積極的にペダルを回す。前にスイムを上がった選手たちを次々と抜いていく。
 20km過ぎで松澤さんに追いつく。声をかけながらお先に失礼、ペースは落とさない。適度にアップダウンがあり、楽しく走れる。前にいるバイクが見る見る近づいてくるのがまた楽しい。40km付近、軽い上り坂で宗田さんを捕らえる。声をかけると笑って答えてくれた「小室さんが直ぐ前にいるよ」。言葉通りすぐに小室さんにも追いつく。追い抜きざまに声をかけるとDHバーを握りながら手を上げてくれた。チョッと疲れているみたい。その後50km過ぎに和田さんを捕らえた、順調順調。しかし大野さんはまだ見えない。小木坂辺りで追いつけるかなと思う。途中海岸線で3つほどの大きな集団に出会う。ドラフティングで風を避けながら走っている。「後ろについて少し休んでいこうか」とも思ったが、ペースが合わないので直ぐ前に出る。付いてこようとするバイクもいたが、直ぐに千切れていった。バイクコースの至る所で佐渡の人が応援してくれる。とても心強い。DHバーを握りながら手を上げて応える。40km付近でポケットに入れていたカロリーメイトゼリーを、その後エイドでもらったバナナ2本を食べてエネルギー補給、小木坂に備える。
 75kmを過ぎていよいよ小木坂、右コーナーをクリアするといきなり目の前に坂が待っていた。聞いていた通りの斜度だ。しかし距離はそれ程ないみたい。ギアを一気にインナー・ローに落として坂に挑む。リズムを心がけ問題なくクリア、その後続くダラダラ上りもさほど気にならない。ただ、さすがにこの距離を乗ってくると脚が徐々に辛くなる。ランは大丈夫か?不安が過ぎる。バイク残り10kmを切ったところで少しペースを落としランに備える。大野さんはついに捕まえ られなかった。商店街に入ると名前を呼んで応援してくれる。うれしい。
 いよいよ最後のラン。既に脚は攣りかけている。ローペースでランスタート、徐々にペースが掴めてくる。2km辺りからキロ5分ちょいくらいのペースにのった、まずまず。畑の中を抜けるコース、直線が多く、前を走る選手が良く見える。先は長い。往路後半で上り坂に突入、キツイ、一気にペースが落ちる。脚がヤバイ。エイドで立ち止まりCCDを飲み、レモンをかじる。一瞬生き返る。そろそろ折り返しかなと思ったところで大野さんと擦れ違う。「高橋さんファイト!」。何だかまだ余裕がありそう。 こっちはそろそろ目一杯って感じ。大野さんと会って直ぐに折り返し。やっと半分。エイドで一息入れて後半戦へ。12km付近のくだり坂で右脚太もも裏の筋がイキナリ痙攣を起こす。急な痛みに思わず立ち止まる。動けない。暫く止まったまま脚をマッサージすると少し動かせるようになった。ゆっくりと走り出す。しかし既にペースはボロボロ。歩いているよりは少し速いかなという程度。沿道の人が、「無理するな、ゆっくり行っても大丈夫だぞ!」声をかけてくれる。はーい♪と返事を返しつつ、「そうも言ってられないよ、小室さんや宗田さんに抜かれたらカッコ悪いじゃん」などど思い脚を引きずるように走る。暫くして和田さん、さらに小室さん、宗田さん、少しして松澤さんと擦れ違う。皆私の苦しそうな顔を見て声をかけてくれた。私は声をかけられてやっと気が付いた。相当キテルな〜。 歩きたい、でも歩かない。去年河口湖での初フルマラソンを思い出す。あの時は歩いてしまった。今日は絶対に歩かないと心に決める。最後に寄ったエイド、「残り2km、頑張って!」、現地のおばちゃんが声をかけてくれる。たかだか2km、こういう時にはやけに長く感じる。少し沿道がにぎやかになってくると遠くに商店街が見えてくる。やっと商店街に入る、放送で再び名前を呼んでくれる。ヨシ、もう少し。気合が入り、少し脚が生き返った気がする。ペースを上げる。海岸線から左に曲がってゴールへ、 ゲートが見えた。手前で大野さんが手を振ってくれる。キャップを取り、片手を上げてゴールテープを切る。やった! 完走だ! メダルとタオルをかけてもらうと、感激で目頭が熱くなる。やっと帰って来た。長かった。これでミドルかよ。フルは無理だな!などと直感的に思ったりする。腕時計を見ると6時間36分とちょっと。目標の6時間には届かなかったが、まずまず悪くない。大野さんと健闘を称え合う。
 その後、和田さん、小室さん、宗田さん、松澤さんが次々とフィニッシュ! 祝、Bタイプ全員完走!一旦宿へ戻り、Aタイプの仲間達のフィニッシュを待つため再び会場へ。
 最初に戻ってきたのは堺野さん、流石! 次は誰かなと思ったとたんにスゴイ勢いで岡部さんがフィニッシュに飛び込んでくる。スゴイ! 初ロングでフルに出場し、しかもこんな良いタイムで! 驚き!! 感動!!! スゴイよこの人達。 続いて野田さん、鬼塚さんが順当にフィニッシュ。さすがベテラン、余裕がありそう。信じられない。 残りは三浦さんと傍士さん。野田さんや鬼塚さんの情報で、傍士さんはヤバイかも知れないらしい。 何とか帰ってきて欲しいと祈る。制限時間までもう少し、というところで気がつくと傍士さんが側に いた。回収車に乗せられたらしい。完走ならず、残念。あとは三浦さん、残り10分を切った。間に合うか。 残り8分、三浦さんの名前がフィニッシュのアナウンサーに呼ばれる。やった! 間に合った!  フィニッシュするなりイスに座り込み、動けなくなってしまう。こんなにボロボロになるまでやった のか? スゴイの一言! みんな凄過ぎる! 感動、感動! 自分のフィニッシュよりも何倍も感動 した。やっぱりアイアンマンはスゴイ! 来年はAタイプに出てみたいなどと無謀なことを思う。
今回は短いBタイプ出場でしたが、色々な良い経験ができました。ご一緒させて頂いた皆様に感謝! 沿道で一生懸命応援してくれた佐渡の皆様、ボランティアの皆様、全ての人達に感謝、感謝です。 来年も必ず佐渡へ行きます。多分Aタイプに出ます。
そして「アイアンマン」になりたいです。

<岡部 弘善さん>
9月5日、佐渡国際トライアスロンAタイプに参加してきました。
もちろんロングは初挑戦です。今までレースと言えば51.5しか経験が無かったのですが思い切ってロングに挑戦しようと思ってしまいました。不安がたくさんありましたが皆様のアドバイスを参考にさせていただき挑戦しました。
前回の渡良瀬51.5でオーバートレーニングになってしまい散々だったので、その反省のもと今回はオーバートレーニングに注意してベストの状態に持っていけたと思います。補給食も摂取タイミングについて学習しました。
大会当日心配された台風や雨の影響はほとんど感じられず天候に恵まれた大会となりました。私の作戦はスイムではバトルを避ける為後方スタート、バイクは最後のランの為に体力温存でイーブンペースでの完走、最後のラン勝負。この作戦が成功し無事に完走出来ました。
最初のスイムはとにかく長かったです、水中は全く風景が変わらないんですよね、ひたすら忍耐の1時間33分でした。バイクはとにかく景色がすばらしかったです。沿道の応援もすばらしく感動でした元気もたくさんもらいました。峠の登りでは前走者を抜きまくりました(様々なツアーを企画してくださった高橋塾のおかげです、高橋塾長に感謝です)登りに強い自分に酔いしれながら無事にバイクを終えてランに入りました。心配していたランのスタートですがバイクの疲れを感じる事なく快調でした。パワージェル、グリコーゲンリキッド、塩飴をポシェットにたくさん入れて走りました。30分おきにエイド前でパワージェルを飲みエイドで水をもらい流し込みました、これがランでのガス欠にならず後半のパワー全快に結びついたと思います。ラスト10キロは本当に足が軽かったです。おかげでランは4時間11分で走りきる事ができました。
ゴールは感動でした、やはり佐渡の「A」はすごいです、来年もチャレンジしたいと思います。ゴールした時は達成感に満足して、もうロングはやらないぞ!って思っていました。
トライアスロンに感心を持ち東村山トライアスロン連合の扉をたたいて約1年半、こんな短期間でまさか自分がロング完走できるまでに成長できるとは思ってもみませんでした。これも参加しやすい練習会を企画してくださった東村山トライアスロン連合皆様のお陰です。ありがとうございました。

<大野 理さん>
トライアスロンなんて、できるわけない!!

トライアスロンを始めたのは、2年前の冬ですから、もう、1年半前。水泳は自信がなかったわけじゃないです。 50mなら泳げました。自転車だって持っていました。買ったけどあまり乗らないからピカピカでした。 マラソンならハーフマラソンに出たことがあります(当時の自己ベスト1時間51分)。そんな程度のアスリートですから、 トライアスロンなんて無理、と思いながら、ひそかにあこがれていました。

まさか、トライアスロンを完走できるなんて。

東村山トライアスロン連合に混ぜてもらい、少しずつ練習して、去年の9月に昭和記念公園の51.5のちょうど半分の距離の大会をヨレヨレになりながら完走。 週末しか練習しないながら、頑張って今年の石垣島トライアスロンの51.5も何とか完走。そうなると、この上の、 ミドル、さらにはロングへの欲が出てきました。そこで、多くのメンバーと一緒に参加できる佐渡大会を目標にすることにしました。 少しずつステップ・アップということで、カテゴリーはもちろんB。

はじめてのミドル、つらいのなんのって…

佐渡ミドルを目指して、それなりに練習をしました。3kmのオープンウォーターの大会も完泳しました。 連合のメンバーといくつもの峠を越えて、150km以上のバイク・ライドも何回かこなしました。正直、 ミドルなら何とかなるだろうと思っていました。しかし、甘かった…。今までに経験したことのないスイムのバトルでは、 バトルを避けるために大回りをしました。「ゆっくり、大きく」を心がけながら、本当にゆっくりなタイムでスイムは終えました。 バイクでは、前半から腰の痛みを感じつつ「とにかくペダルを回せ」と90回転/分前後を基準にひたすらメーターとニラメッコ。 距離を100kmと思い込んでいたので、+5kmが長かったこと…。ランでは、走れたのは最初の7から8kmまで、 それ以降は「次のエイドまで歩かずに行こう」とほとんどは吐きそうな辛さと我慢比べ…。 ランですれ違う連合のメンバーが見えたときだけ、気力を出して走る振り…。6時間21分、無事完走。

来年はロング…と口約束。

ミドルを無事完走できたので、徐々にステップ・アップしてきた僕としては、「来年はロング」 と安易に口約束をしてしまいました。失敗したと思っていますが、「言ってしまったからには、やるしかない。」 これから、1年間小さな積み重ねを大切にして、練習に励みます。連合のメンバーの皆さん、引き続きよろしくお願いいたします。 そして、佐渡の皆さん、来年は、さらに成長して行きますので、また、ご声援おねがいします。




前日の夕食。みなさん乾杯して完走を誓いました

八王子の北村さん余裕です

これからAタイプ挑む皆さんですが、傍士さんは緊張してますね

今年のスイムタイムはいかがでしたですか?

Bタイプ完走のみなさん余裕の笑顔ですね

やはりAタイプトップでゴールの堺野さん

今年はバイク練習の成果が出ました野田さん

余裕の3回目のAタイプ感想の鬼塚さん

あれ、いつのまにか帰ってきていた傍士さん!!・・・

制限時間7分前に感動のゴールです。お疲れさま

相当のお疲れの三浦さん、その後ダウンです

感動のAタイプ終了後花火です

DNFの傍士さんにどうしたら完走できるか指導しています

お疲れさんでした。美味しい夕食です

参加すると常に年代1位の宗田さんです

1位には佐渡のこしひかり1Kが送られてきます

年代1位の宗田さんと3位の野田さんです。拍手ですね

宿泊した「新ふじ」前で女将さんと記念写真

やはりお疲れで、熟睡中・・・・・

お〜 マンビョン号